水子供養について調べていると『水子供養をしない方がいい』といったワードが出てきますよね。
生まれる前に亡くなった我が子の供養なのに、なぜそれをしない方がいいのでしょう?
本記事では、
- 本当に水子供養をしない方がいいのか
- 水子供養をすることの意味
について書いています。
愛するお子様のために水子供養をするべきかどうか、本記事をお読みになった後でじっくりと考えてみてください。
◇水子供養をしない方がいい?
生まれる前に亡くなったお子様のことを『水子』といい、水子の冥福を祈り供養することを『水子供養』といいます。
近年では水子供養をする人が減っており、一部では「水子供養をしない方がいい。」という意見もあります。
水子供養をするかどうかは個人の考え方次第であり、誰にも強制されるものではないです。
ですから、水子供養をしなくてもいいと思う人は無理に供養をすることはありません。
しかし、もしもあなたが、
- 供養をしようか迷っている
- 何となく『供養をした方がいい』とは思っている
- まだ供養をしていないことが心に引っ掛かっている
というのであれば、水子供養をする方向で考えてみてください。
亡くなったお子様のために何もしないのは可哀想ですし、供養をすることであなた自身も少し気が晴れるのではないですか?
◇水子供養をしない方がいいと言われる理由
なぜ一部の人は「水子供養をしない方がいい。」と言うのでしょう?
その理由を調べてみると、
- 水子供養は単なる『寺院のお金儲けの手段』だから
- 水子のたたりはないから供養をする必要がない
- 供養ではなく、水子のことを忘れないことが大事
ということが挙げられています。
【水子供養は単なる『寺院のお金儲けの手段』だから】
水子供養が初めて行われたのは江戸時代とされています。
しかし、水子供養が世間に認知され始めたのは1970年代になってからで、この頃から多くの寺院で水子供養が行われました。
この時に、一部では「あなたが不幸なのは【水子のたたり】のせいだから水子供養をしなさい。」と、脅しのようなことを言う人も出てきました。
このようなことから、神聖な水子供養が『水子供養商法』などと呼ばれてしまい、「水子供養は寺院のお金儲けの手段にすぎない。」と誤解されるようになったのです。
【水子のたたりはないから供養をする必要がない】
亡くなった我が子に対する申し訳なさから《水子のたたり》を心配する人もいますが、《水子のたたり》はありませんのでご安心ください。
水子には『人をたたる』といったようなネガティブな感情が一切なく、とても清らかな【純真無垢な心】なので『自分の親をたたる』なんていうことはしません。
そのため「水子のたたりはないから供養をする必要がない。」と言う人もいます。
しかし、水子供養は【たたりを鎮めるため】や【たたりを未然に防ぐため】に行うのではなく、水子の冥福を祈るために行うものです。
したがって、水子供養をするかどうかの判断において【たたり】は何の関係もありません。
【供養ではなく、水子のことを忘れないことが大事】
流産や死産の場合、お葬式はせずに火葬だけを行うことが一般的です。
そのため、「お葬式さえもしていないのに、なぜ水子供養をするの?供養よりも水子のことを忘れないことが大事でしょ。」と言う人もいます。
水子のことを忘れないことが大事、本当にその通りです。
生まれ出ることができなくても、お母さんのお腹の中で生きていたのは確かで、水子はとても愛おしい存在ですよね。
そんな愛おしい存在を失った親が、はたして水子のことを忘れるでしょうか?
親にとって『水子のことを忘れない』というのは《大事》なのではなく《ごく自然で当たり前》のこと。
水子のことを忘れないのは当たり前で、その上で『亡くなった我が子のために何かしてあげたい』と思うから水子供養をするのです。
◇水子供養はお子様への愛情表現
流産や死産を経験された女性の多くは、「私のせいだ・・・、うちの子はどうなっちゃうんだろう?」と深い悲しみの中で自分を責め続け、亡くなったお子様のことを心配します。
大丈夫ですよ、亡くなったお子様は《お地蔵様》に守られていますので何も心配はありません。
小さなお子様が亡くなると、お地蔵様がすぐにその子のもとへ駆けつけ、しっかりと守ってくださるのです。
その後、お子様はお地蔵様に守られながら、最も安全かつ清らかな世界で安らかに過ごします。
そこで、心を込めて水子供養をすることで、お地蔵様にご挨拶をし、そして大事なお子様を託すのです。
心を込めて水子供養をすることは、お子様に対する【愛情表現】です。
お子様のご冥福のため、そしてあなた自身の悲しみや不安を和らげるためにも一度『水子供養』をなさってはいかがでしょうか?
◇いつ水子供養をすればいいのか
ここまで記事をお読みになったあなたは「いつ水子供養をすればいいの?」と思ったかもしれませんね。
水子供養をするべきタイミングは、あなたが「水子供養をしようかな。」と思った時です。
そのような気持ちになるのは、あなたが亡くなったお子様に対して「安らかに過ごしてもらいたい。」と心から願っている証拠です。
あなたの気持ちはちゃんとお子様に伝わりますので、水子供養をして【あなたの愛情】を示してあげましょう。
もしかすると、お子様もそれを待っているのかもしれませんよ。
※金剛院でも水子供養をしておりますので、詳細については別記事の『さいたま市で水子供養をご希望の方は金剛院へ』をご覧ください。