あなたは、ご家族の命日にはどのようなことをしていますか?
おそらく、仏壇にお参りをして故人の位牌に手を合わせ、その後はお墓参りをする、ということをしているのではないでしょうか?
故人の命日には、仏壇やお墓にお参りすること以外にも、
- 塔婆を建てる
- 追善法要をする
など、他にもできる供養はあります。
命日は故人が亡くなられた大事な日ですから、お参り以外のご供養もなさってみてはいかかでしょうか?
《祥月命日とは何か》
あなたもご存じのように、人が亡くなった日のことを【命日】といいます。
【命日】と呼ばれるものには、
- 月命日(つきめいにち)
- 祥月命日(しょうつきめいにち)
の2つがあります。
例えば、故人が【11月11日】に亡くなったとしたら、
- 月命日:毎月11日
- 祥月命日:毎年11月11日
となります。
つまり、『月命日』は一年間に11回あり、『祥月命日』は一年間に1回だけ、ということです。
ちなみに【祥】という字には、《めでたい・良いきざし》といった意味があります。
ですから、祥月命日というのは、
- 故人を亡くした悲しみが少しやわらぎ、より前向きな気持ちに切り替わる
- 仏様の世界で修行をしている故人が、仏弟子としてまた一つ成長されたことを喜ぶ
といったように、あなたと故人にとって【節目となる日】であり【以前よりもちゃんと前進したことを実感する日】であるといえます。
《祥月命日にすることは【お墓参り】だけではありません》
多くの人は月命日を迎えるとお墓参りをしています。
月命日は年間で11回あるのでお墓参りなどをすれば十分だと思います。
しかし、年に一度の祥月命日となると、お墓参り以外の供養を考えてみてもいいのではないでしょうか?
お墓参り以外には、
- 塔婆を建てる
- 追善法要をする
といった供養もあります。
まず、祥月命日には『塔婆を建てる』という供養の方法を検討してみませんか?
塔婆を建てるのは、お盆や法事の時だけではありません。
塔婆は『故人に宛てた手紙の役割』も果たしているのです。
一年に1回、塔婆を建てて家の出来事などをお伝えしましょう。
〖※関連記事〗塔婆(とうば)とは何?塔婆の意味と役割を説明します。
また、あなたの家で何か重要な出来事があった時や、故人が亡くなられて10年目または20年目など【節目となるような年】には、祥月命日に『法要をする』というのも一つの選択肢ではないでしょうか?
年回忌に該当していない場合の法要を『追善(ついぜん)法要』といいます。
参列者はご家族だけでもかまいませんので、普段の祥月命日とは違った特別な形で供養をして差し上げるのもいいかと思います。
《次の祥月命日にはいつもと違った供養をしてみましょう》
祥月命日は一年に一度です。
そして、祥月命日は、あなたにとっても故人にとっても節目となる大切な日です。
今まではお墓参りをされてきたかと思いますが、次の祥月命日には、
- 塔婆を建てる
- 追善法要をする
など、いつもと違った供養をしてみませんか?
お墓参りに加えて、塔婆を建てたり追善法要をすることにより、故人をさらに丁寧に供養することができます。
故人もきっと喜んで下さることでしょう。