新型コロナウイルスの感染予防対策のため、どこへ出かけるにも【マスク着用】が必須となっています。
もちろん、それは『お葬式』という場でも同じです。
故人を除く全員がマスクを着用してお葬式を執り行っています。
ところで、一部の人達の間で「お葬式では『黒色のマスク』を着けるのがマナーだ。」と言われているようですね。
はたして、本当にお葬式では『黒色のマスク』を着用するのがマナーなのでしょうか？
《お葬式では黒色のマスクを着けるのがマナー？》
最近ではいろんな色のマスクが販売されていますが、多くの人は『白色のマスク』を着けています。
しかし、普段は『白色のマスク』を着けている人の中でも、一部の人達は【お葬式では『黒色のマスク』を着けるのがマナー】だと考えているようです。
たしかに、お葬式で身に着けるものはすべて【黒色】にするのがマナーですから、当然ながらマスクも同じだと思いますよね。
しかしながら、
『お葬式では黒色のマスクを着ける』というマナーはない
のです。
ですから、マスクの色は『黒色』と『白色』のどちらでも問題ありません。
わざわざお葬式用に『黒色のマスク』を購入する必要はなく、あなたが普段お使いになっている『白色のマスク』を着けてかまいません。
《お葬式で着けるマスクが『黒色』と『白色』のどちらでもいい理由》
お葬式の時には【黒色】のものを身に着けるのが基本です。
しかし、これは昔からそうだったわけではなく、日本において【お葬式＝黒色】と定着したのは明治期になってからなのです。
それ以前の喪服の色は、【白色の時期】と【黒色の時期】の両方がありました。
現在でも一部の地域では白い喪服を着る習慣があるそうです。
ですから、本当は『お葬式では絶対に【黒色】にすべき』というほどの制限はないのです。
したがって、『お葬式では黒色のマスクを着ける』というマナーもありません。
《鮮やかな色や柄の入ったマスクは避けましょう》
マスクの色は黒色や白色の他にもたくさんあります。
色だけではなく、柄の入ったマスクも多く販売されています。
しかしながら、お葬式は弔事ですから、やはり赤やピンクなどの色は避けた方がいいです。
また、黒色や白色であっても【柄が入っている】マスクを着けるのは避けましょう。
お葬式は、故人を偲んで『慎ましやかに』振る舞う場面です。
ですから、鮮やかな色や柄の入ったような『ファッション性』のあるマスクを着けることは、弔いの場には不向きと言えます。
お葬式には、黒色または白色で無地のマスクを着けるようにしましょう。
《まとめ：お葬式で着けるマスクは『黒色』と『白色』のどちらでも問題なし》
お葬式では、【黒色】の喪服を着て慎ましやかに故人を偲びます。
しかし、着用するマスクまで【黒色】にする必要はなく、色は【黒】と【白】のどちらかであれば問題はありません。
ですから、【お葬式では『黒色のマスク』を着ける】というマナーはありませんので、あなたが普段お使いになっている不織布の白いマスクを着用すれば大丈夫です。
新型コロナウイルス感染予防のため、『黒色』と『白色』のどちらでもかまいませんで、しっかりとマスクを着用して、心を込めて故人を送り出してあげて下さい。
〖※関連記事〗お葬式やご法事で喪服を着る理由
