法事やお盆供養などの際に、お墓へ建てる『塔婆』。
塔婆は木製であるため、経年によって変質していきます。
そんな古くなった塔婆をいつまでもお墓に建てておくのは、故人に申し訳なく思いますよね。
じつは、古くなった塔婆の取り扱いについては、仏教的に厳格な決まりがありません。
大切なのは、供養をする心と、お墓を整えようとする気持ちです。
この記事では、『古くなった塔婆の取り扱い』について解説しています。
「お墓の後ろにたくさんある塔婆はどうすればいいの?」とお困りの方は最後まで読んでみてください。
《古くなった塔婆は、新しい塔婆と差し替える》
古くなった塔婆の取り扱いについては、仏教的には厳格な決まりがありません。
しかし、一般的には、新しい塔婆を建てるときに古い塔婆と差し替えることが多いです。
例えば、
- 毎年のお盆法要
- 年回忌法要
など、ご先祖様や故人の供養のときには新しい塔婆を建てます。
差し替えをせずにいると、お墓の塔婆建てが古い塔婆で一杯になってしまうので、故人の供養をしたタイミングで新しい塔婆と差し替えるといいでしょう。
【お盆塔婆の差し替え】
毎年、夏にはお盆期間を迎えます。
お盆は、年に一度、大々的にご先祖様を供養する大切な期間です。
お盆供養をした後は、お盆塔婆をお墓に建てます。
お盆塔婆は、『前年のお盆塔婆を外し、本年の塔婆を建てる』ようにしてください。
ときどき古い塔婆をそのまま建て続けているお墓を見かけますが、最新のものを建てたら、できるだけ古いものは処分するよう心がけましょう。
【年回忌塔婆の差し替え】
法事を執り行ったときにも塔婆を建てます。(※浄土真宗は塔婆を建てません)
法事の場合は、塔婆の差し替え方に注意してください。
法事の塔婆は、『同じ故人』の塔婆だけを差し替えてください。
例えば、お墓に故人Aさんの13回忌の塔婆と、故人Bさんの7回忌の塔婆が建っているとします。
次に、故人Aさんの17回忌を執り行いました。
このとき、塔婆を差し替えるのは、故人Aさんの塔婆だけです。
故人Bさんの塔婆が古くても、そのままにしておいて大丈夫です。
故人Bさんの塔婆は、故人Bさんの次の回忌を迎えたときに差し替えましょう。
【見た目の『古さ』を基準にしてもよい】
塔婆は、見た目の『古さ』を基準にして下げてしまってかまいません。
塔婆は古くなると、徐々に黒ずんでいき、文字が読めなくなることもあります。
塔婆が『灰色』になるくらいまで変色していたら、次の塔婆と差し替える前に下げてしまってもよいでしょう。
見た目の古さについては、人それぞれに感じ方が違いますので、あなたが「もう古くなったな」と思ったら下げてもかまいません。
《塔婆の処分方法》
「古くなった塔婆を下げる基準は分かったけれど、どうやって処分をするの?」と疑問に思った方もおられるでしょう。
塔婆を処分するときは、以下の方法があります。
- 付き合いのあるお寺や霊園に設けられている『古い塔婆の奉納所』へ納める
- 付き合いのない近隣のお寺へ依頼してお焚き上げしてもらう
- 【最終手段】一般可燃ゴミとして出す
この中でも、1.付き合いのあるお寺や霊園に設けられている『古い塔婆の奉納所』へ納める、という方法がよいでしょう。
多くのお寺や霊園では、古い塔婆をお焚き上げする場所や奉納箱を設けています。
それが日頃から付き合いのあるお寺や霊園であれば、何の問題もなく古い塔婆を処分できます。
普段お付き合いのないお寺でも、依頼をすれば塔婆の処分を引き受けてくれることもありますので、一度確認をしてみてください。
どうしても塔婆を処分する場所がなければ、一般可燃ゴミとして出すこともできます。
その際は、塔婆を半紙などの紙に巻いて出しましょう。
ただし、塔婆を一般可燃ゴミとして出すのはあまり好ましくないため、どうしても他に方法がないときの【最終手段】として考えてください。
《まとめ》
お墓に建てた塔婆は、いずれ下げなくてはいけません。
塔婆を下げるタイミングが厳密に決まっているわけではありませんが、目安としては、
- お盆のとき
- 年回忌供養をしたとき
- 見た目が悪くなったとき
などが多いです。
塔婆を下げた後は、以下の方法で処分しましょう。
- 付き合いのあるお寺や霊園に設けられている『古い塔婆の奉納所』へ納める
- 付き合いのない近隣のお寺へ依頼してお焚き上げしてもらう
- 【最終手段】一般可燃ゴミとして出す
塔婆は、故人に向けて『供養の気持ち』を示す大事なものですから、最後まで丁寧に扱うよう心がけましょう。
塔婆についてさらに詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
【関連記事】:塔婆(とうば)とは何?塔婆の意味と役割を説明します。







